ピアノ発表会用子供ドレスについて 読者からの投稿

JUGEMテーマ:子供ドレス

 

習い事としてピアノを習っていると、一年に一度のお披露目としてピアノの発表会に出席することになります。通っている音楽教室の仲間や支持している先生の門下生達が集い、小さなホールなどを貸し切って日頃の演奏の成果を発表し合うのです。
私は大抵、いつも子供用の可愛いツーピーススーツなどを着せられていました。母親の好みで選ばれたもので、私もそれなりに気に入ってはいましたが、正直に言うと子供ドレスにとても強い憧れを持っていました。発表会に出席している子供達のほとんどは、普段よりもちょっとかしこまった程度の洋服を着ていましたが、中には豪華なドレスを着用して演奏する子や、母親の手作りらしいドレスを着ている子もいました。
母親はとても手先が器用な人で、普段私たち兄弟が着る服も作ってくれるような人でした。私がもしもお願いをしていたら、ドレスを作ってくれていたのかも知れません。しかし、できるのにやらなかった母親の心理を考えると、きっとそこには何か彼女の考えがあってのことだったと思うのです。
品格や上品さを重んじていた彼女には、子供ドレスはあまり良いものに見えなかったのかも知れません。ピアノの発表会なのだから演奏に集中するべきだし、演奏で人の注意を集めるべきだと思っていたのかなと想像します。また、市販のちょっといい洋服を着せることで、自分が作った服よりも上等なものを着させてあげていると言う考えだったのかも知れません。
何にしろ、子供ドレスを着ることに憧れつつも熱望はしていなかった私は、母親が好きな服を着て発表会で演奏をしました。私は3歳から音楽教室に通い、4歳から鍵盤に触れて育ちましたので、演奏で一目置かれていることは子供ながらに感じていました。それはきっと、母親が望んでいた姿そのものだったのだろうと思います。
最近では非常にリーズナブルな価格で、そして至る所で子供用のドレスが市販されています。それを見るたびに微笑ましい気持ちになるとともに、幼い日の憧れや母親の思いを回想し、ふっと胸が暖かくなるのです。

 


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